「硬膜外ブロック注射」とは?どんな痛みに効果的?|北砂2丁目だい整形外科|江東区北砂の整形外科

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「硬膜外ブロック注射」とは?どんな痛みに効果的?



脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、関節の変形や神経痛など…

病気やケガによる痛み・しびれから、つらい思いをされている方もたくさんいらっしゃいます。


長引く痛みやしびれには「硬膜外ブロック注射」が効果を発揮することがあります。

基本的には大きな病院で提供されますが、整形外科でも実施している場合があり、痛みを素早く取り除くことが可能です。


硬膜外ブロック注射について知ることで、安心して治療を行えるようになり、痛みを感じずに過ごすことができるでしょう。


この記事では、硬膜外ブロックについての概要や方法、メリットや注意点などを解説していきます。


■硬膜外ブロック注射とは? 


硬膜外ブロック注射とは、痛みの強い場所へ薬を注入し、神経を麻痺させることで痛みを取り除く治療法のことです。

「コルチコステロイド」と呼ばれるステロイド薬や局所麻酔薬を使用し、痛みを感じ取る神経をブロックすることから「硬膜外ブロック注射」と呼ばれます。


硬膜外ブロック注射は神経に直接作用するため、内服薬や物理療法などの治療で鎮痛効果が見られなかった方も効果が期待できます。

注射の痛みもそれほど強くなく、日帰りで実施できるため、素早く痛みを取ることが可能です。


整形外科疾患に限らず、さまざまな痛みに対して有効であるため、痛みが強い方や、長い期間痛みに悩まされている方に対する治療の選択肢となります。


■硬膜外ブロック注射はどんな痛みに効く? 


硬膜外ブロック注射はさまざまな疾患の痛みに対し有効です。

硬膜外ブロック注射が適応となる疾患には以下のようなものがあります。


  • 腰痛、ぎっくり腰
  • むちうち
  • 変形性関節症
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 頚椎椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • 帯状疱疹由来の神経痛
  • 糖尿病由来の神経痛 など

神経に作用することから、さまざまな場所の痛みを取り除くことが可能です。

腰痛やヘルニアなどに実施するイメージもありますが、膝関節や足の関節などの痛みに対しても実施できます。


ヘルニアによる坐骨神経痛や、脊柱管狭窄症による神経性の痛みは、なかなか改善できない場合も多いです。

リハビリテーションや薬物療法で効果が見られない場合、硬膜外ブロック注射を行なうことで、日常生活や仕事、スポーツなどに復帰できる可能性もあります。


■硬膜外ブロック注射と神経根ブロック注射の違い


硬膜外ブロック注射と似た治療に「神経根ブロック注射」があります。


神経根ブロック注射は、脊髄神経(背骨の中を通る太い神経)そのものに注射し、麻酔や炎症止めの薬を注入する方法です。

神経そのものに注入するため効果も高いですが、その分、注射時の痛みが強い傾向にあります。


硬膜外ブロック注射は、脊髄神経の周りを覆う硬膜の外側まで針を入れます。

神経に刺すわけではないため痛みが少ないことが特徴です。

硬膜の部分には「交感神経」と呼ばれる神経が通っており、慢性的な痛みに関与しています。

神経根以外が原因の痛みにも効果が期待でき、幅広い痛みに対処できる点も特徴的です。


■硬膜外ブロック注射の方法と流れ


硬膜外ブロック注射は以下のような手順で行います。


  1. 実施前に血圧など健康状態をチェックする
  2. 注射する箇所を消毒し、麻酔薬を注射する
  3. しばらくベッドで安静にする(30分程度)
  4. 痛みや体調をチェックし、問題なければ帰宅する

注射はレントゲンを使用し、薬を注入する場所や深さを確認しながら実施します。

安全かつ確実に薬を注入できるため、安心して治療を受けていただくことが可能です。


硬膜外ブロック注射は日帰りで実施可能であり、注射後に異常がなければ、合計で1時間程度で帰宅できます。

すぐにでも痛みを取りたい方、入院して治療するのが難しい方も、気軽に治療を受けられます。


■硬膜外ブロック注射のメリット 


硬膜外ブロック注射には以下のような物があります。


  • 素早く痛みを取り除ける
  • 幅広い疾患に実施可能である
  • 日帰りで治療を受けられる
  • 治療中の痛みが少ない
  • 治療による傷が残らない

 

手術のように体が負担を受ける心配もなく、日帰りで迅速に痛みを取り除けることがメリットといえるでしょう。


■硬膜外ブロック注射の注意点 


硬膜外ブロック注射の注意点やデメリットは以下があります。


  • 効果が一時的であることが多い
  • 注射を実施できない人もいる
  • 出血や感染のリスクもある
  • 効果にが個人差がある
  • 実施後は入浴や運動を控える

硬膜外ブロック注射は薬の効果で痛みを取り除くため、効果が切れると痛みが再発する場合もあります。

また、血液をサラサラにする薬を服用している人には実施できない点や、人によって効果に個人差がある点についても理解の上実施しなければいけません。


注射後はしばらく安静にし、入浴は時間を置く必要があります。


■硬膜外ブロック注射をご希望の方はお気軽にご相談ください


硬膜外ブロック注射を実施することで、慢性的な痛みやしびれを取り除き、日常生活を楽に送れるようになる可能性があります。


リハビリテーションや鎮痛薬でなかなか痛みが引かなかった方も、硬膜外ブロック注射で笑顔を取り戻せたケースがたくさんあります。

長引く痛みに悩んでいる方、他の治療で痛みが引かずに困っている方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。


北砂2丁目だい整形外科
医師
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