食事療法
骨の主な構成成分であるカルシウムをはじめ、カルシウムの吸収・骨への沈着を助けるビタミンDやビタミンKを積極的に摂取することが大切です。
牛乳やプロセスチーズ、ヨーグルトなどの乳製品や豆腐・納豆などの大豆製品、魚介類や野菜を食べることで不足しがちなカルシウムを摂取することが可能です。
栄養バランスを考えた食事を適切に摂取することで、骨密度の最大化・維持・改善の効果が期待できます。
運動療法
体の中で骨をつくる骨芽(こつが)細胞の働きを高めるためには、運動による刺激が必要です。
強い力がかかればかかるほど骨は強くなろうとするため、激しい運動であればあるほどいいとされていますが、スポーツが苦手な方、運動の習慣がない方はウォーキングやサイクリングなど、軽い運動を継続的に行うことが大切です。
薬物療法
骨粗しょう症になると骨折リスクが高まります。
厚生労働省のデータでも骨折がきっかけで寝たきりなど介護が必要になる方が多いと報告があがっています。
すでに背骨が1~2箇所折れている方、骨密度が低い方は特にそのリスクが高いといわれています。
患者さんの状態に合わせて骨強度を高めるために、骨密度だけでなく骨質にアプローチをする治療をおこないます。
治療薬の選択だけでなく順番も重要です。
同じ治療薬でも使う順番によって効果の違いが報告されています。もちろん継続した治療が大事なので、当院では患者さんの背景に合わせて治療提案をしています。
当院の治療薬
- 骨形成を促進するお薬
- テリボン
- 骨形成を促進・骨吸収を抑制するお薬
- イベニティ
- 骨吸収を抑制するお薬
- ボンビバ(ビスフォスフォネート製剤)
- プラリア
- ビビアント、エビスタ(SERM)
- 骨代謝を補助するお薬
- エディロール(活性型ビタミンD3製剤)
骨粗しょう症は「予防」が大切な病気です。まずはお気軽にご相談ください。