「整形外科」「整骨院」「接骨院」など、ケガをしたときにどこへ行けばよいか分からない…
こんなお悩みをお持ちの方もいることでしょう。
それぞれの違いが分からないと、どこを受診していいのか決められませんよね。
そこで、この記事では整形外科と整骨院・接骨院の違いについて解説します。
交通事故やケガで受診先を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
■整形外科と整骨院(接骨院)の違い
整形外科と整骨院・接骨院は、名前は似ていますが、受けられる検査・治療などに大きな違いがあります。
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整形外科 |
整骨院・接骨院 |
診察を行う人 |
医師 |
医師以外(柔道整復師など) |
保険適用の有無 |
基本的に有り |
条件付きで有り |
診療内容 |
・医師による診察と治療 ・画像診断(レントゲン・CTなど) ・各種検査(血液検査・エコーなど) ・リハビリテーション ・物理療法(機械による治療) ・医薬品の処方 ・他の診療科への紹介 |
・ケガの整復や固定 ・マッサージや鍼などの施術 ・物理療法 ・第2類・3類医薬品の処方 |
保険適用の有無や、提供される診療の内容が異なるため、自分の希望に合う施設を選ぶことが大切です。
それぞれの施設で提供される内容について、詳しく見ていきましょう。
◎整形外科では「医療行為」が提供される
整形外科では医師の診察を受けられます。ケガ・病気の鑑別に必要な画像診断や血液検査、整形外科的検査などの「医療行為」が提供されているのが特徴です。
整形外科で提供される検査・治療や薬の処方などは、基本的に保険適用となります。そのため、患者さんは総額の1~3割の負担で診療を受けることが可能です。また、医師が指示を出すことで、ロキソニンなど「第1類」の医薬品を処方できます。
体の中の状態を細かく検査し、適切な治療や薬の処方を提供できるのが整形外科の強みと言えるでしょう。
◎整骨院(接骨院)では「施術」が提供される
整骨院・接骨院で提供されるのは、マッサージやストレッチ、鍼・お灸などの「施術」が中心になります。医療行為ではありませんが、骨や関節・筋肉などの不調に対し、手技を使用して治療するのが特徴です。なお、整骨院と接骨院は呼び方が異なるだけであり、提供される診療内容に変わりはありません。
■整形外科と整骨院(接骨院)の治療に違いはある?
整形外科と整骨院・接骨院で受けられる治療は種類が異なります。
整形外科:リハビリテーションによる治療
整骨院:ほねつぎやマッサージなどの施術
それぞれの違いを見ていきましょう。
◎整形外科では「リハビリテーション」を受けられる
整形外科では、医師の検査・処置の後、理学療法士や作業療法士による「リハビリテーション」を受けられます。
・ケガや不調の細かい評価
・制限されている日常生活の確認
・ストレッチやリラクゼーション
・筋力増強トレーニング
・関節の動きを良くする訓練
・歩き方など動きの練習
ケガや事故・慢性的な不調など、日常生活が制限されている原因を評価し、一人ひとりに合わせた治療を計画的に行うのがリハビリテーションの特徴です。
理学療法士によるトレーニングの指導や徒手的な治療のほか、電気や超音波などの物理療法も使用し、治療効果を高める場合もあります。
◎接骨院ではマッサージなどの「手技」を受けられる
接骨院で提供される治療は、柔道整復師や鍼灸・指圧師によるマッサージなどの「手技」が中心です。
・ストレッチやマッサージ
・指圧
・鍼とお灸
・骨折した部位の整復
・物理療法
骨折・脱臼・肉離れ・捻挫など、幅広い不調に手技を使用して対応します。薬を使用せず、施術を受ける方の治癒能力を促進するのが手技の特徴といえます。
■整形外科と整骨院(接骨院)どっちに行けばいい?
ケガや交通事故の直後、慢性的な不調がある場合などは、骨や関節に異常が生じている可能性があります。
整形外科では画像診断や血液検査など、体の中で起こっている異常を客観的に評価することができます。
医師による診察やレントゲンなどの検査を希望する方は、整形外科を受診するのが良いでしょう。
なお、事故の場合は医師の指示と保険会社の承諾があれば、整骨院・接骨院でも保険適用で治療を受けられます。検査によって筋肉や骨の状態をチェックし、適切な治療を受けられるようにしましょう。
【ケガや交通事故の際は当院へご相談ください】
日常生活で生じたケガや交通事故の急性症状・後遺症には、適切な治療法をなるべく早期に行うことが大切です。スムーズに治療を進めるためには、的確な検査と診断、治療プランの立案が欠かせません。
当院では、患者さん一人ひとりの主訴(痛みや不調の訴え)から、適切な検査と治療を提供しています。ケガや事故から日常生活へ早期に復帰したい方はもちろん、腰痛や肩こりなどの不調に悩まされている方は、ぜひ当院へお越しください。