ストレートネック(スマホ首)による筋肉のこりや痛みにお悩みの方もいるでしょう。
ストレートネックを解消するには、適切な治療やセルフストレッチを実施するのがポイントです。
この記事では、ストレートネックの治し方やストレッチ方法を解説します。
目次
■ストレートネック(スマホ首)とは?
ストレートネックとは、首の骨がまっすぐに並んでいる状態を指します。
首の骨は、後ろへ多少のカーブがついているのが正常な状態ですが、生活スタイルや仕事などによってカーブがなくなり、ストレートネックになることがあるのです。
近年、ストレートネックの相談に受診される患者さんも増えており、その理由として考えられるのがスマホの普及です。
長時間下を向いたままスマホを操作し続けることが、ストレートネックを引き起こしている可能性があるのです。
スマホが原因であるとされることから、ストレートネックは「スマホ首」とも呼ばれることがあります。
ストレートネックについての詳しい症状や原因については「長時間のデスクワークやスマホで肩こりや首のこりを感じる… ストレートネックとは?」の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
■ストレートネックの治し方
ストレートネックを治すには、以下の方法があります。
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姿勢を正す
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生活環境を整える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
◎姿勢を正す
日頃の姿勢を正すことが、ストレートネックの治療になります。
ストレートネックになる大きな原因の1つが、スマホやパソコンを長時間操作する際の不良姿勢であるためです。
スマホやパソコンの画面を見るのに下を向き続けないよう注意し、なるべく顔は正面を向くように意識しましょう。
また、猫背や腰を丸めた姿勢を長時間取り続けることも、首の骨がまっすぐになる原因になります。
なるべく背筋を正して生活するよう心掛け、首のカーブを適度に保ちましょう。
◎生活環境を整える
生活環境を見直すことで、首の正しい姿勢を保ちやすくなります。
たとえば、仕事で長時間デスクワークをする方は、作業中の姿勢が悪くならないようデスク周りの環境を整えるとよいでしょう。
画面が顔の正面に来るようデスクの高さや椅子の高さを調節するなど、背筋を伸ばしたまま作業できる環境を作ることで、首の負担を減らせます。
また、日常生活で使用する家具や寝具などを調整することも、ストレートネックの治療に繋がります。
椅子やソファの高さを調節して姿勢を正す、自分に合う枕を使用して寝ている間の姿勢を良くするなど、首のカーブを保つ環境を作りましょう。
■ストレートネックのセルフストレッチ
ストレートネックに対するストレッチ方法を紹介します。
首、胸、背中ごとのストレッチ方法を見ていきましょう。
◎首のストレッチ
首の筋肉に対するストレッチ方法を紹介します。
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片手を上げ、反対側の耳辺りに添える
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手で頭を横に傾ける
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数秒キープする
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ゆっくりと頭を戻す
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上記を数回繰り返す
頭を横に傾けることで、首の横側の筋肉を伸ばします。
注意点として、首のストレッチを行うとめまいを感じる場合もあるため、無理のない範囲でゆっくりと行いましょう。
◎胸のストレッチ
胸の筋肉のストレッチ方法は以下です。
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腰の後ろで両手を組む
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肘を伸ばしたままゆっくりと腰から手を離していく
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胸と腕の筋肉が伸びるのを感じたまま数秒キープする
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ゆっくりともとに戻す
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上記を数回繰り返す
ストレートネックの方は背中が丸まり、胸の筋肉が硬くなっている場合もあります。
仕事の休憩時間など、空いた時間でこまめにストレッチを実施してみましょう。
◎背中のストレッチ
背筋伸ばすための背中のストレッチ方法は以下です。
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両手を挙げどちらか片方の肘を掴む
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反対側に体を傾け、数秒キープする
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ゆっくりと体を戻す
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上記を数回繰り返す
正しい姿勢をキープするには、背中の筋肉の柔軟性が保たれていることが重要です。
左右ともに繰り返しストレッチを実施し、背筋を伸ばせるようにしましょう。
■ストレートネックの治療も整形外科へご相談ください
ストレートネックを治すには、日頃の姿勢に気を付けたり、ストレッチで筋肉をほぐしておくことが重要です。
スマホの使いすぎやデスクワークの疲れ、日々の姿勢の悪さを解消し、ストレートネックを解消しましょう。
ストレートネックに対し、より具体的なストレッチ方法や生活スタイルのアドバイスを受けたい方は、整形外科を受診いただくことも可能です。
『北砂2丁目だい整形外科』では、ストレートネックや首回りの悩みに関する治療・アドバイスを提供しています。
お悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。