骨粗しょう症の診断に必要な「骨密度」の検査をご存じでしょうか?
骨密度を正確に検査しなければ、骨粗しょう症の診断や治療効果の判定を行えません。
この記事では骨粗しょう症の検査について解説します。
頻度や費用など、検査に関する細かな点まで解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
■骨粗しょう症を調べる「骨密度検査」とは
骨粗しょう症かどうかを調べるために行うのが「骨密度検査」です。
骨密度は、骨にどの程度のカルシウムやミネラルが詰まっているかを表す数値であり、骨の頑丈さの目安になります。
骨密度は加齢やホルモンバランスの変化で低下しやすくなります。
年齢を重ねた方や、ホルモンの変化が起きやすい女性は、骨密度の数値にも気を配らなければいけません。
早いうちから検査を受け経過を追うことで、骨折を防ぎ、健康へ導きましょう。
■骨密度検査の種類
骨密度検査にはさまざまな方法があり、それぞれ特徴が異なっています。
骨密度検査で代表的な「DXA法」「MD法」「QUS法」について見ていきましょう。
◎DXA法
DXA法(二重エネルギーX線吸収法)は、2種類のX線を使用して骨密度を測定する検査法です。
手首や背骨、股関節など、一度の測定で全身の骨密度を測定できます。
DXA法で使用するX線は放射量が少なく、体への負担が少ない点が特徴です。
簡単に検査可能であり、精度も高いことから、世界中で標準的に用いられています 。
全身の骨密度が気になる方は、DXA法での検査を検討してみましょう。
◎MD法
MD法は、手の骨密度を検査する際に使用される検査方法です。
機械に手をかざし、X線を照射して手や指の骨密度を検査します。
簡単に検査できますが、手や指の骨密度しか調べられず、また治療効果を判定することもできません。
◎QUS法
QUS法は、機械に足を載せ、踵の骨密度を測定する検査方法です。
簡易的に骨密度を検査できますが、骨粗しょう症の診断や治療効果の判定には使用できません。
■骨密度検査にかかる費用と時間
骨密度検査にかかる費用と時間を解説します。
◎検査費用
骨密度検査は、検査方法や測定した部位の数で費用が変わります。
仮にDXA法を使用した場合、1回あたりの骨密度検査にかかる費用は約1,500~3,000円ほどです。
また、骨密度検査には保健が適用されるため、負担割合によっても費用が変動します。
測定する頻度が高い場合、保険適用とならず全額負担となる場合もあります。
検査にどの程度の費用が必要かは、医師や窓口に確認してみましょう。
◎検査時間
骨密度検査は10~15分程度で行えます。
検査時間には説明や正しく測定するためのセッティングなども含められますが、骨密度の測定そのものは30秒程度で終了します。
検査方法にもよりますが、測定結果は後日伝えられるのが一般的です。
測定日はすぐに帰宅でき、いつも通り生活できるため、安心して検査を受けられます。
■骨密度検査を受ける頻度
骨密度検査の頻度は厳密に決まっていませんが、4~6か月に1回ずつ受けるのが望ましいです。
骨密度は急激に変動することもあるため、1度検査して数値が問題なくとも、4か月後には大きく低下している場合があります。
定期的に検査を実施し、予防や治療のタイミングを逃さないようにしましょう。
また、治療や予防を行っている間は、薬の効果が出ているかを検査することも大切です。
思うように治療効果が出ていない場合は、薬の変更や治療プランの見直しをしなければいけません。
適切に治療を進めるためにも、定期的に骨密度を測定しましょう。
■骨密度検査は整形外科で受けられる
骨密度検査は整形外科で受けられます。
医院によっては大きな病院と同程度の機器を導入しており、高い精度で骨密度を検査可能です。
DXA法やMD法など、医院ごとに導入している検査方法は異なるため、事前に調べてから受診するとよいでしょう。
『北砂2丁目だい整形外科』ではDXA法で骨密度の検査を実施しており、全身の骨密度を短時間で検査可能です。
簡単かつ精度の高い機器を使用しているため、骨密度検査がはじめての方でも安心して受けていただけます。
骨密度が気になる方は、受診時にお気軽にご相談ください。
■骨粗しょう症の検査と治療は整形外科医にご相談ください
骨密度の検査は短時間かつ簡単に受けられ、骨粗しょう症の診断や予防、治療に大変役立ちます。
骨密度は急激に低下する方もいるため、早めに検査を受けることが大切です。
骨粗しょう症を予防し、将来の骨折や寝たきりを防ぐためにも、整形外科で検査を受けてみましょう。
骨密度検査のことをもっとよく知りたい方、初めての検査で不安な方は『北砂2丁目代整形外科』へお気軽にご相談ください。