- 頚椎椎間板ヘルニア
- 背骨の椎骨と椎骨の間にはクッション機能を持つ椎間板があり、椎間板が一部飛び出してしまうことを腰椎椎間板ヘルニアと呼びます。初期症状では肩こりや首の痛み、背中の痛みなどを伴うため、この段階で医師に診てもらい重症化を防ぎましょう。
- 変形性頚椎症
(ストレートネック含む) - 頸椎の並びは少し前側に湾曲した状態が適正ですが、ストレートネックでは頸椎がまっすぐ配列してしまった状態を指します。頭の重さを支える首にとって、頸椎の湾曲は負担を減らす働きがあるため、ストレートネックは首にかかる負担が増えてしまいます。
- 肩関節周囲炎
(四十肩、五十肩) - 肩周りは筋肉、骨、軟骨、靱帯などで構成されていますが、加齢とともにこれらの組織も老化が進み、炎症を起こしたり痛みが発生したりします。主に関節部分で顕著に痛みが出る方が多く、肩を上げる、回すなど日常生活に支障をきたしてしまいます。
- 石灰沈着性腱板炎
- 肩の関節には腱板という組織があり、この腱板内にリン酸カルシウムが沈着することで炎症が起きます。痛みが出たり、関節部の動きが悪くなったりする特徴があり、発症期間は急性型から慢性型まで個人差があります。40~50代の女性に多い疾患です。
- 腱板損傷
- 肩関節の腱板が傷ついたり、切れたりすることで関節部分に炎症が起きることがあります。寝返りのタイミングや肩の動きが悪い際に気づくことが多い疾患です。四十肩、五十肩と症状が似ており、腱板損傷も併発している方が多い特徴を持ちます。
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
- ドアノブを回す、タオルを絞る、キーボードを打つ際などに、肘の外側に痛みが発生する疾患です。腕を酷使するスポーツ(テニス、卓球など)、職業(料理人、大工など)で発症する方が多いです。重症化してしまうと、ものを掴んで持ち上げられないほど強い痛みを伴います。
- 変形性肘関節症
- 肘関節の軟骨がすり減ることで、肘関節が変形してしまう疾患です。主な要因は加齢、スポーツや重労働での肘関節の酷使などがあげられます。肘の痛みはもちろんのこと、小指・薬指のしびれ、握力の低下などの症状が出ます。
- 肘部管症候群
- 肘の内側部分に走っている尺骨神経を痛めることで、小指、薬指の一部にしびれが起きる、および動かしにくくなる疾患です。肘部の腫瘍による神経の圧迫、肘の変形などが主な原因とされており、長期化すれば小指や薬指の変形のリスクも高くなってしまいます。