高齢者がよく骨折するのはどこ? 骨粗しょう症で骨折しやすい部位について|北砂2丁目だい整形外科|江東区北砂・西大島の整形外科

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高齢者がよく骨折するのはどこ? 骨粗しょう症で骨折しやすい部位について


骨粗しょう症になると骨がスカスカになり、少しの衝撃で骨折するようになります。

高齢者が骨粗しょう症になった場合、さまざまな部位の骨折に気を付けなければいけません。


この記事では、骨粗しょう症の高齢者が骨折しやすい部位を解説します。


■骨粗しょう症の高齢者が骨折しやすい部位


骨粗しょう症の高齢者が骨折しやすい主な部位は以下です。


  • 腰椎圧迫骨折(ようついあっぱくこっせつ)

  • 大腿骨近位部骨折(だいたいこつきんいぶこっせつ)

  • 上腕骨近位部骨折(じょうわんこつきんいぶこっせつ)

  • 橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)


それぞれ詳しく見ていきましょう。


◎腰椎圧迫骨折 

腰椎圧迫骨折は、背骨のうち腰の部分にあたる「腰椎」の骨折です。

転んだり尻もちをついたりした際の衝撃で、腰椎が潰れるように骨折してしまいます。


腰椎圧迫骨折が起こると、背中や腰の強い痛みが出現してしまい、動けなくなる場合があります。

コルセットやギプスを使用しながら安静にし、3~4週間ほどで治ることがほとんどです。


ただし、骨折後の骨が不安定である、痛みが長引いている、脊髄(背骨を通る神経)に干渉しているなどのケースでは、手術を行う場合もあります。


◎大腿骨近位部骨折 

大腿骨近位部骨折は、太ももの骨のうち、付け根の部分に発生する骨折です。

転倒や転落が原因で起こりますが、骨粗しょう症で骨が脆くなっていると、脚がもつれただけでも発生する場合があります。


大腿骨近位部骨折には「頸部骨折」と「転子部(てんしぶ)骨折」の2種類があります。

頸部骨折は付け根の弯曲している部分に生じる骨折であり、転子部骨折は横に出っ張っている部分の骨折です。


受傷後は骨がくっつくまで歩けないため、自力で移動するのが困難になる場合もあります。


骨折後の骨のずれが小さければ、固定して骨がくっつくのを待つ「保存治療」を行います。

ただし、高齢者の場合は寝たきりによる認知症や筋力低下を防ぐため、手術を行い早めに歩く訓練を行うことも珍しくありません。


◎上腕骨近位部骨折 

上腕骨近位部骨折は、腕の骨のうち、肩に近い部分に発生する骨折です。

転倒して肩を打ったり、手を強く突いたりしたときに起こります。


上腕骨近位部骨折が起こると、腕を上げられなくなったり、腰に手を回せなくなったりします。

仕事や家事はもちろん、自分の身の回りのことも制限されてしまうため、高齢者に生じた場合は介護が必要になることもあります。


骨折後の骨の「ずれ」が少ない場合は固定するだけで治療できますが、おおきくずれた場合骨が腐ってしまうこともあるため、手術が必要になります。


◎橈骨遠位端骨折 

橈骨遠位端骨折は、手首に発生する骨折です。

転倒して手を突いた際に受傷します。


橈骨遠位端骨折では指に力が入らなくなり、物を持てなくなります。

また、手や指のしびれを感じたり、腱が切れたりする場合もあるため、症状をよく観察するのが大切です。


治療はギプスで固定するか、手術する方法の2種類があります。

いずれの場合も、手の筋力や動きの滑らかさを保つために、治療中は積極的に指のリハビリを行います。


■骨粗しょう症の治療と骨折の予坊


骨粗しょう症の治療方法と、骨密度が低下している場合に骨折を予防する方法を解説します。


◎骨粗しょう症の治療 

骨粗しょう症は「薬物療法」を中心に治療を進めていきます。

骨密度を上げる薬や骨がもろくなるのを抑える薬などを使用し、時間をかけて骨を丈夫にしていくのが一般的です。


また、薬の治療と並行して食事療法や運動療法などを行い、より骨を丈夫にしていきます。

骨を作るために必要な栄養や、運動による刺激を取り入れることで、薬だけの治療よりも早く丈夫な骨ができる可能性があります。


骨粗しょう症の治療については『骨折のリスクを低減する「骨粗しょう症」の治療法を紹介』の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


◎骨折の予防

骨粗しょう症になった場合、治療が進むまで骨折を予防することが重要になります。

骨折の主な原因となるのが「転倒」であり、予防するためには筋力やバランス感覚を保つのがポイントです。


整形外科の中には、骨粗しょう症の治療と並行して「リハビリ」を受けられる場所もあります。リハビリでは、筋力トレーニングや歩行練習などの転倒予防に役立つ訓練を受けられます。


『北砂2丁目だい整形外科』でも、理学療法士による専門的なリハビリを提供しております。骨粗しょう症と並行し、骨折を予防したい方は、お気軽にご相談ください。


■骨粗しょう症になったら骨折予防にも気を配りましょう


骨粗しょう症になった場合、骨密度の改善を目指すのはもちろんですが、骨折の予防にも気を配ることが重要です。

骨折した場所によっては寝たきりになる可能性もあるため、治療が進むまでは転ばないように生活しましょう。


骨粗しょう症の治療や、転倒を予防するリハビリを希望する方は『北砂2丁目だい整形外科』へご相談ください。


北砂2丁目だい整形外科
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